IPv6 - Linux

  • 作成日:
  • 最終更新日:2025/11/02

IPv6 の接続方式

IPv6 には、IPoEとPPPoEの2つの接続方式があります。IPoEは、Internet Protocol over Ethernetの略称です。

インターネット接続の方式は、現状 IPv4 PPPoEIPv6 PPPoEIPv6 IPoEの3つがあります。(2025-11現在)

※ IPoE方式は、IPv6のIPアドレスを使用したwebサイトにのみ接続可能で、IPv4のIPアドレスを利用したwebサイトにはアクセスできません。

IPv6のメリットとデメリット

IPv6 を利用すると、以下のようなメリットがあります。

  • 通信速度の改善への期待
  • セキュリティの強化

※ 「IPSec(アイピーセック)」という技術が組み込まれているため、通信の盗聴や改ざんを防ぐのに役立ちます。

デメリットについては、以下のようなものがあります。

  • IPv6 対応機器が必用
  • IPv4 のサイトが閲覧できない

IPv4 over IPv6という接続方法を使うことによって、IPv6 環境で通信をしながら IPv4 アドレスでの通信も可能です。

IPv4 over IPv6 のしくみは、ブロードバンドルーターで IPv4 のパケットデータを IPv6 に変換し、通信を行うというものです。

トンネリングによって、IPv6 に対応していない IPv4 のパケットデータでも、IPoE方式で扱うことができます。

※ IPv6 IPoE方式で接続していても、IPv4 over IPv6 の設定がなければ、IPv4 のWebサイトやWebサービスにアクセスしても通信速度は速くなりません。

※ 「v6プラス」が厳密にはインターネット用語(IT用語)ではなく、「株式会社JPIX」から提供されているサービス名です。v6プラス は、IPv4 over IPv6接続サービス(※)の名称です。

通信技術

  • 4rd/SAM
  • DS-Lite
  • MAP-E

MAP-E

MAP-Eを利用すれば、IPv6 環境でも、IPv4 に対応したWebサイトを利用できます。

MAP-E のメリットには以下のようなものが考えられます。

  • インターネット設定の簡略化
  • 混雑の回避
  • IPv4のみ対応しているWebサイトにアクセスできる
  • ポート開放に対応

MAP-Eを用いた「IPv4 over IPv6」接続では「IDとパスワード」の入力が不要

また、デメリットには以下のようなものが考えられます。

  • 対応するルーターが必要
  • プロバイダーによっては追加料金が発生
  • 固定IP接続ができない可能性

MAP-E を利用したIPv4 over IPv6では、IPアドレスとポート番号を複数の利用者で共有するため、接続のたびに割り当てられるポートが変動します。

IPv4 over IPv6の確認方法

IPv4 over IPv6 で接続されているか確認できるサイトがあります。